火曜日は人けんのおべんきょうをします。
2004年12月4日人けん。(じんけん)
むずかしいことばですね。
人は、みんな、しあわせになっていいのです。
見かけとか、生まれとか、
そういったことでがまんをすることはないのです。
人けんをまもる、とは、大きく言うと、そんなこと。
でもやっぱりむずかしいよね。
きょうは先生の思い出を話そうと思います。
先生は、よこはまの小学校で先生をしていたことがあります。
はじめてたんにんをもったのは、3年生のクラスでした。
クラスの中に、かっちゃん、という男の子がいました。
かっちゃんは、
せが高くて、
かん字もたくさんおぼえていたし、
計算も早かったし、
友だちにもやさしいすてきな男の子でした。
やさしい子だったので、
みんなかっちゃんのことが大すきでした。
だから、女の子ともよくあそんでいたし、
男の子ともよくあそんでいました。
その中でも、なつみちゃん、という女の子とはおさななじみで、
ほんとうによくあそんでいました。
ある日の朝、げたばこまでのみちで、
なつみちゃんは、かっちゃんに会いました。
なつみちゃんは、かっちゃんにあそんでほしくて、
かっちゃんのランドセルを、きゅうにひっぱったのね。
かっちゃんはびっくりして、はしってにげました。
なつみちゃんは、その後をおいかけました。
かっちゃんはなんでおいかけられるかわからなかったけど、
なんどもランドセルをひっぱられたから、
とにかくにげました。
なつみちゃんは、
かっちゃんとおいかけっこをしてるみたいだな、と思って、
どんどんおいかけたの。
そうしたら。
ドーン!
かっちゃんは、うんどう場のすみにあった、
バスケットボールのゴールに、ぶつかってしまったのでした。
なつみちゃんからにげようとして、
あまり前を見ていなかったのね。
おもいっきりぶつかってしまいました。
そして、なによりわるいことに、
顔がぶつかってしまっていました。
かっちゃんの前のはが、おれてしまいました。
にどとはえかわらない、おとなのはでした。
上の前ばが、半分にわれてしまっていました。
びょういんにすぐ行ったけれど、
そのははなおりませんでした。
なつみちゃんは、わる気はなかったの。
いっしょにあそびたかっただけなの。
でも、かっちゃんのはがおれたのは、
なつみちゃんのせいです。
なつみちゃんは、その日の夜、お母さんといっしょに、
かっちゃんの家にあやまりにいきました。
かっちゃんは、ゆるしてくれたそうです。
でも、なつみちゃんはずっとなきっぱなしでした。
なつみちゃんは、わる気はなかったよね。
でも、かっちゃんは一生なおらないけがをしてしまいました。
なつみちゃんは、どうしたらよかったのでしょうか。
先生はね、なつみちゃんは、かっちゃんの気もちを、
もう少し考えてみたら、こんなことにならなかったと思います。
かっちゃんがにげたとき、
かっちゃんが、たのしんでにげているのか、
それとも、ほんとうにいやでにげているのか、
ちゃんとかっちゃんのことをみていたら、わかったと思う。
でもなつみちゃんは、そうしなかった。
それはね、なつみちゃんが、自分の「あそびたい」きもちで、
いっぱいになってしまったからです。
自分がたのしいときは、かっちゃんもたのしいって、
そう思っていたからだと思います。
かっちゃんはどんな気もちだったと思う?
いきなりランドセルをひっぱられて、おいかけられて。
うれしいわけは、ないよね。
でも、なつみちゃんだから、やりかえさなかったんです。
クラスのなかまだから、ともだちだから、
なつみちゃんのことを、きずつけたくなかったんだね。
かっちゃんは、がまんしていたんだ。
なつみちゃんは、かっちゃんががまんしてくれることに、
なれてしまっていたんです。
だから、かっちゃんの気もちに気づけなかったのだと思う。
先生は、さいきんの2年生のみんなをみていると、
こういうことってよくあるなぁと思います。
自分の気もちでいっぱいになっちゃって、
友だちの気もちが見えていない。
2年生のみんななら、おちついて考えたら、
きっとわかると思う。
ちょっと、よこの子の顔をみてごらん。
どんな顔をしてるかな。
うれしそうかな。
だったらいっしょにうれしそうにわらおう。
かなしそうかな。
だったら「どうしたの?」ってやさしく話しかけてあげよう。
いやそうかな。
だったら「いやだった?」って、きいてみよう。
おこっているかな。
だったら「ごめんね」って、自分から言おう。
どの人間にも、気もちがある。
自分の気もちとおなじくらい、
ほかの人の気もちを大切にできるすてきな子になってね。
むずかしいことばですね。
人は、みんな、しあわせになっていいのです。
見かけとか、生まれとか、
そういったことでがまんをすることはないのです。
人けんをまもる、とは、大きく言うと、そんなこと。
でもやっぱりむずかしいよね。
きょうは先生の思い出を話そうと思います。
先生は、よこはまの小学校で先生をしていたことがあります。
はじめてたんにんをもったのは、3年生のクラスでした。
クラスの中に、かっちゃん、という男の子がいました。
かっちゃんは、
せが高くて、
かん字もたくさんおぼえていたし、
計算も早かったし、
友だちにもやさしいすてきな男の子でした。
やさしい子だったので、
みんなかっちゃんのことが大すきでした。
だから、女の子ともよくあそんでいたし、
男の子ともよくあそんでいました。
その中でも、なつみちゃん、という女の子とはおさななじみで、
ほんとうによくあそんでいました。
ある日の朝、げたばこまでのみちで、
なつみちゃんは、かっちゃんに会いました。
なつみちゃんは、かっちゃんにあそんでほしくて、
かっちゃんのランドセルを、きゅうにひっぱったのね。
かっちゃんはびっくりして、はしってにげました。
なつみちゃんは、その後をおいかけました。
かっちゃんはなんでおいかけられるかわからなかったけど、
なんどもランドセルをひっぱられたから、
とにかくにげました。
なつみちゃんは、
かっちゃんとおいかけっこをしてるみたいだな、と思って、
どんどんおいかけたの。
そうしたら。
ドーン!
かっちゃんは、うんどう場のすみにあった、
バスケットボールのゴールに、ぶつかってしまったのでした。
なつみちゃんからにげようとして、
あまり前を見ていなかったのね。
おもいっきりぶつかってしまいました。
そして、なによりわるいことに、
顔がぶつかってしまっていました。
かっちゃんの前のはが、おれてしまいました。
にどとはえかわらない、おとなのはでした。
上の前ばが、半分にわれてしまっていました。
びょういんにすぐ行ったけれど、
そのははなおりませんでした。
なつみちゃんは、わる気はなかったの。
いっしょにあそびたかっただけなの。
でも、かっちゃんのはがおれたのは、
なつみちゃんのせいです。
なつみちゃんは、その日の夜、お母さんといっしょに、
かっちゃんの家にあやまりにいきました。
かっちゃんは、ゆるしてくれたそうです。
でも、なつみちゃんはずっとなきっぱなしでした。
なつみちゃんは、わる気はなかったよね。
でも、かっちゃんは一生なおらないけがをしてしまいました。
なつみちゃんは、どうしたらよかったのでしょうか。
先生はね、なつみちゃんは、かっちゃんの気もちを、
もう少し考えてみたら、こんなことにならなかったと思います。
かっちゃんがにげたとき、
かっちゃんが、たのしんでにげているのか、
それとも、ほんとうにいやでにげているのか、
ちゃんとかっちゃんのことをみていたら、わかったと思う。
でもなつみちゃんは、そうしなかった。
それはね、なつみちゃんが、自分の「あそびたい」きもちで、
いっぱいになってしまったからです。
自分がたのしいときは、かっちゃんもたのしいって、
そう思っていたからだと思います。
かっちゃんはどんな気もちだったと思う?
いきなりランドセルをひっぱられて、おいかけられて。
うれしいわけは、ないよね。
でも、なつみちゃんだから、やりかえさなかったんです。
クラスのなかまだから、ともだちだから、
なつみちゃんのことを、きずつけたくなかったんだね。
かっちゃんは、がまんしていたんだ。
なつみちゃんは、かっちゃんががまんしてくれることに、
なれてしまっていたんです。
だから、かっちゃんの気もちに気づけなかったのだと思う。
先生は、さいきんの2年生のみんなをみていると、
こういうことってよくあるなぁと思います。
自分の気もちでいっぱいになっちゃって、
友だちの気もちが見えていない。
2年生のみんななら、おちついて考えたら、
きっとわかると思う。
ちょっと、よこの子の顔をみてごらん。
どんな顔をしてるかな。
うれしそうかな。
だったらいっしょにうれしそうにわらおう。
かなしそうかな。
だったら「どうしたの?」ってやさしく話しかけてあげよう。
いやそうかな。
だったら「いやだった?」って、きいてみよう。
おこっているかな。
だったら「ごめんね」って、自分から言おう。
どの人間にも、気もちがある。
自分の気もちとおなじくらい、
ほかの人の気もちを大切にできるすてきな子になってね。
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